リトバスEX考察5 沙耶ED:雪に埋もれた沙耶

沙耶ルートの中でも理樹、恭介、真人、謙吾に囲まれる沙耶と並んで「謎」とされているのが
雪に埋もれていた沙耶が、最後には新緑に包まれる演出である。

注意!以下、ネタバレなんてもんじゃありません。

沙耶ルートED 雪に埋もれた状態から、新緑に包まれる沙耶

この部分は
・あやの回想シーン
・Saya’s song の歌詞
と合わせて考えることで、その意味が明らかになる。
以下、順番に見ていこう。


■考察
 雪に埋もれていたり、新緑に包まれたりしているのは
 あやではなく沙耶である

そんなもん画像を見れば明らかやろ!!
と突っ込みたくなるところかも知れないが、まずこれは前提なのだ。
ご了承いただきたい。


■考察
 雪に埋もれていた沙耶が、新緑に包まれるのは
 あやの現実世界での心の変化を表している

これを言いたいがための、最初の考察である。

沙耶は虚構世界におけるあやであり、あやの心を反映した存在に他ならない。

その沙耶の状態変化は、あやの心の変化を表していると言えるだろう。

しかも、沙耶の倒れている構図と
事故現場であやが倒れている構図は等しい。

ここから「事故で意識を失ったあや」の心境の変化を表していると考えられる。


■考察
 雪に埋もれている沙耶は
 「生きようとする心を失っているあや」を表している

なぜ「雪」なのか。
冬の日本だったから、事故現場でも雪が降ったのだ
と思うのは早計である。

事故にあったときの、あやの独白を思い出してみよう。

「右目だけで自分の体を見ると、何度も見た致命的とわかる出血があった。
 不思議と痛くない。
 けど、少しずつ自分から熱が逃げていくような感覚に襲われる。」
「寒い。
 まるで雪に埋もれているようだ。
 頭から足先まで冷たくて・・・
 生きようとする心までも凍っていくようだ。
 もうあたしは助からない。
 そんな気がした。」

あやは自分の体にかぶさった土砂と降りしきる雨を
「雪に埋もれているよう」に感じていることが分かる。
そして「生きようとする心までも凍っていく」感じを持ちながら意識を失うのである。

Saya’s song では、それを

それはもう雪のような冷たさで
この心の熱を徐々に奪ってく

と表現されている。
ここでいう「心の熱」とは「生きようとする心」であることが分かる。

すなわち、意識を失った時点でのあやは
「生きようとする心」を失い、「もうあたしは助からない」と思っていたのである。

その「生きようとする心」を失った状態を
雪で表現されているのだろう。


■考察
 新緑に包まれる沙耶は
 「生きようとする心を取り戻したあや」を表している

○雪に埋もれた沙耶 = 生きようとする心を失ったあや
とすれば
○その雪が溶けた状態 = 生きようとする心を取り戻したあや
と解釈できるのではないだろうか。

正直、この考察については論拠が不十分であることは否めないが
決して突飛な推論ではないと思う。


まとめると
■考察
 雪に埋もれていた沙耶が、新緑に包まれるのは
 生きようとする心を失っていたあやが
 虚構世界での出来事を通じて、
 生きる気力を取り戻したことを表している

と言い得るだろう。

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